── JAMES & CO.との関わりについて教えてください。
ウッポンさん:JAMES & CO.が移転する前の店舗のときに、ライブさせてもらったりとかしてたんですよね。それが最初のきっかけだったかどうかわからないですけど...
もともと僕自身がJAMESさんのファンだったので、ちょこちょこ顔を出しては、ただお喋りして帰ることもありました(笑)。コバカバもそうなんですけど、JAMES & CO.はただのブランドではなく“暮らしのツール”のような存在なんですよね。 その感覚がすごく親和性があるなと思って。お客さんとして本当によく服を買ってました。

── 服としてのJAMES & CO.の魅力はどんなところに感じますか?
ウッポンさん: 僕はもともとアメリカンルーツミュージックが好きで、ブルースとかカントリー、ブルーグラス、フォークみたいな、ちょっとスマートだったりとか、品があるような音楽がすごい好きで、その感覚がJAMES & CO.にもすごく通じるんですよね。
鎌倉にはパタゴニアさんとかノースフェイスさんとか、アウトドアブランドを着てる人が多いけど、 その合間にJAMES & CO.を着ると「ピシッ」と決まるというか。

あとはありそうでないみたいな服も結構あるんですよね。ちょっとしたディテールの可愛さだったり、ストライプの幅ひとつとっても、オーソドックスなアメリカンワークウェアとは違う。 ちょっと細かったり、ちょっと太かったり、そのバランスが絶妙でグッとくるんですよね。
あと、これは塩谷さんにも話したことあるんですけど、JAMES & CO.の服を見た時にこれは東慶寺の遊戯坐像水月観音だ!と思ったんですよ。塩谷さんに話した時は多分きょとんとしてたと思うけど...(笑)
── その話、ぜひ詳しく聞かせてください・・・(笑)
ウッポンさん:水月観音って鎌倉時代の禅宗の影響を受けた南宋や中国の様式の観音様で、水面に映る月を眺めているのに、足を崩してるんです。品があるのにリラックスしている感じ。遊戯座っていうのも「遊ぶ」「戯れる」「座る」という意味で、自然体の中の品格みたいなのがなんかコンセプトとして俺の中で勝手にハマっちゃって。

だから勝手に塩谷さんに「これは遊戯座像ですね」って言ったこともあります(笑)。なかなか他の人は言わないですよね。
── そうですね。初めて聞きました。
ウッポンさん:自然体なんだけど、ダラっとしすぎない。なんか品格を保つみたいな、そこがやっぱりクールっていうか、かっこいいと思うんですよね。
ゆったり着たり、穿いたりできるのってすごくいいんですけど、だらしなくなっちゃったりもする。古着とかも本当にもう難しくて。若いうちは良くても年を重ねると全体が古く見えがちで、本当におしゃれな人しか手が出せないなと。

でもJAMES & CO.の服は、ゆったりとした着心地なのに自然に形が整うというか、気分的にもふわっと上がる感覚があって、リラックス感ときちんと感のバランスが絶妙なんですよね。
─ ウッポンさんの服を選ぶ基準は?
ウッポンさん:やっぱり基本は自然体でいられるっていうところ。シンプルなものも好きだけど、やっぱりちょっと遊び心も欲しくて。自然体と遊び心かな。

JAMES & CO.の服はもうスタンダードって感じで着れるんだけど、今日着てるTシャツとかは先日ここでマーケットをやっていた時に近所の子供がデザインしてくれたTシャツで面白いかなと思って。
あとはJAMES & CO.の服でも赤と白のストライプのシャツをよく着てるんですけど、それなんかは道頓堀の食い倒れ人形とか言われたりして、面白い系かなと思って気に入ってます。
Vol.3へ続く...
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